妹に誓ったのです

妹に誓ったのです

最後の犯人はカナダにいた。追い詰めたハンニバルは応対に出たその男に、

デッサンを見せる。目の部分をくりぬいて描いてあった。

犯行のあと、ハンニバルの行方が消えた。

パリで、彼は炎上する貨物船とともに爆死したことになっています。

ムラサキさえその死を疑わなかった。

でもちがった、ハンニバルは不死身なのか。

原作者トマス・ハリスはハンニバルを、犯罪者は犯罪者でも、美意識に満ちた超一流の天才として描きたかったそうです。

 

(「ハンニバル・ライジング」)