よくも裏切ったわね、なぜなの!

よくも裏切ったわね、なぜなの!

エリート検事補として、将来を嘱望されるキャサリンの私生活は充実しています。友人たちとテーブルを囲み、歓談するキャサリンに、事件の暗さは微塵も影を落としていません。そこへ「よくも裏切ったわね!」と怒鳴り込んできたのがサラです。

「この判決のどこに強姦と書いてあるの?」激しくサラは詰め寄ります。
有罪にした、実刑にもした、彼らは刑務所入りした、自分としてはベストを尽くしたとキャサリンは答えました。

しかしサラがいいたかったのはそうじゃなかった。
サラはキャサリンが「裏切った」といっているのです。

(「告発の行方」)