愛しあい、その愛もいつか消える

妻との10年間の幸せだった結婚生活をふりかえったグザヴィエの感慨。
可愛い子供が二人。グザヴィエは息子と娘を愛し、子供達もパパが大好き。
妻は恋人のいるニューヨークで暮らすと決め、子供たちを連れて行く。
「あれほどの愛が消えるなんて」
結婚生活も10年たつと、消える、のではなく、愛が変質する実感を覚える人は少なくないのでは。表向きは「ヘタレのグザヴィエ」を描きながら、この映画はじわじわと、人生のひんやりした部分に観客を連れ込んでいきます。

 

 

(「ニューヨークの巴里夫」)