女になんて口を利くのさ!

女になんて口を利くのさ!

けっこう女出入りの多いグザヴィエ。折しも玄関で、グザヴィエの部屋から朝帰りで出て行く彼女を見て、やってきた彼女は

「次から次、女出入りが激しいのね。あなた、女をはべらせるような男?」

痛いところを突かれると、頭にくるのがグザヴィエの悪い癖。

たちまち逆上し、「そうだよ、嫌なら消えろ!」

「本気なの?」

「女はみなクソだ、わかったか、消えろ!」

そこへ通りかかったのがイザベルと女友だちだから黙っているはずがない。

「女になんて口利くのさ!」見事な右ストレートを食らわす。

(「ロシアン・ドールズ」)