べつに、いう必要ないよ

べつに、いう必要ないよ

自分たちの気の合う人間であるかどうか、「スパニッシュ・アパートメント」入居希望者には、既入居者たちの簡単な面接があると書きました。

イザベルがゲイだと「面接でいわなかった」のはルール違反だと一人が指摘すると、グザヴィエは「べつにいう必要ないよ」

グザヴィエのこの感覚、とてもバランスが取れていると思うのです。

ゲイであるかないか、カムアウトしたければしたらいいし、そうでなければ、べつにいう必要はない。隠していることとはちょっと違う。極めてプライベートな問題だもの、本人の選択に任せたらいい、そうグザヴィエは言っているわけね。

(「スパニッシュ・アパートメント」)