「キャロルは?」「朝早く発ったわ」
盗聴テープを手に入れた夫側は強気に出る。
キャロルは弁護士との打ち合わせのため急遽ニューヨークに
戻る。 残されたテレーズをアビーが迎えに来ていた。
「キャロルは?」「朝早く発ったわ」「戻ってくる?」
「いいえ」 置き去りにされたテレーズはショックで落ち込む。
「どうしてわたしを憎むの?」とアビーに訊く。
全くお門違いの質問に 「国の半分を横断して迎えに来たのは、
憎んでいるからだと思う?」とアビー。
「キャロルのためよ」とテレーズ。
鋭いわね。確かにキャロルのためね。キャロルの頼みをきいて、
車ぶっ飛ばして1600キロ走って迎えに来たのも、
テレーズが、アビーの愛するキャロルの恋人だからです。
アビーってとてもいい人よ。