キャロル20160514

 

「マッキンリー大統領に乾杯!」

前後の脈絡なしに、いきなりキャロルが言うセリフ。
テレーズが「スイート一部屋にしたら」といって取った部屋で。
ふたりでお酒を飲みながらくつろぎ、
キャロルはテレーズにメークしてやり
「次は香水よ」。
手首の香水を耳の後ろに移したキャロルが
「嗅いで」
とテレーズに言う。
テレーズは素直に鼻を近づける。
テレーズの唇が首筋に触れそうになる。
キャロルは艶然と身を引き、
「マッキンリー大統領に乾杯!」
関係ないことを言ってグラスを上げ、笑い転げる。
キャロルは自分を制し、雰囲気を逸らしたのですね。
「アゲイン(もう一度)」
とキャロルがたのんだのは「イージー・リヴィング」。
テレーズがプレゼントしたレコードをかけているのです。

〜あなたのために生きるのはとてもたやすいこと、
 あなたに全てを捧げることがわたしの幸せ。

(「キャロル」)