西日本初! 三重県伊賀市で同性カップルの「パートナーシップ宣誓」スタート 伊賀市が、LGBTも暮らしやすいまちづくりを推進  

三重県伊賀市では、市民一人ひとりの人権が大切にされる社会の中で、性の多様性を認め合い、誰もが自分らしく暮らせるよう、「多様性を尊重するまちづくり」が推進されています。LGBTに代表される性的マイノリティを理解し支援するという「ALLY(アライ)」としての取り組みも推進。「からだの性」「こころの姓」「好きの性」と題した啓発リーフレット「あなたがあなたらしく わたしはわたしらしく」を作成・設置したり、ALLYマークを作成してLGBT支援賛同の企業・店舗・団体等にALLYマグネットステッカーを配布するなど、積極的に取り組んでいます。

 

パートナーシップ宣誓受領証で市営住宅や市民病院で家族同様の扱いに  

そんな伊賀市が、2016年4月1日より「伊賀市パートナーシップの宣誓の取扱いに関する要綱」を施行。同性カップルの「パートナーシップ宣誓」をスタートしました。同様の制度は渋谷区・世田谷区に続く全国3例目、西日本の自治体では初めてのケースとなります。  「伊賀市は総合計画に『あらゆる差別を許さず、互いを尊重するまちづくり』を掲げています。多様性を認め合い、誰もが自分らしく暮らせる社会をめざす中で、今年1月にLGBT支援を検討するプロジェクトチームを発足し、市の裁量で可能な取り組みを模索してきました」と市担当者。  人生のパートナーとして共に生活しているかその約束をしている同性カップルが宣誓書を市に提出し、面談を経てパートナーと認められたら、受領証が交付されます。双方が20歳以上かつ独身で、双方が市内に住所を有している、又は一方が市内に住所を有し、もう一方が市内への転入を予定していることが条件となります。宣誓書には、二人の住民票と独身証明書の添付が必要です。  「今まで同性カップルは市営住宅に入居できる親族要件ではありませんでしたが、パートナーシップ宣誓書の受領証により入居申請が可能になります。また、市立上野総合市民病院でもカップルの1人が手術する際、受領証があればパートナーが手術に同意したり病状説明を受けられるようになります」。  制度がスタートした4月1日に早速、担当部署の人権政策・男女共同参画課に申請希望があり、同月15日、市内在住の20歳代の女性カップルに「パートナーシップ宣誓書」受領証が初めて交付されました。岡本栄市長は「やっと動き出したんだなという責任の重さを実感しました。どんな人にとっても住みやすい社会の第一歩が実現できました。これからもいろんな啓発をしていきたい」と話されます。  LGBTに理解を深め、ダイバーシティなまちづくりを進める伊賀市。誰もが自分らしく暮らせる社会にかって、これからの取り組みも注目されます。

 

伊賀市パートナーシップ宣誓制度については伊賀市のホームページを参照ください

 

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