「さて国務にかかろう」
ベティ・デイビスはエリザベス1世という、
モンスターのような女性がよほどお気に入りだったらしく、
31歳と47歳で二度演じています。
母女王の斬首、自身の幽閉、
いつ殺されるかわからない命ぎりぎりの青春時代をくぐり抜けたエリザベスは、
権力の裏も表も知り抜いてトップ就任したのである。
閣僚の裏切りなど計算済み、富こそ国の基盤。
エリザベスは腕利きの営業マン、いや政治家を地球の各地に送り込む。
早朝から処理決済を済ませ、閣僚を下がらせ、ホッと一息。
侍女にお茶でも言い付けるのか。
とんでもない。
「さて国務にかかろう」。
つぶやくように言うセリフがカッコよかった。