大阪市の3区で、学校向けにアドバイス

 

 制服やトイレ、色分け、くん・ちゃんの別など、男女で分けられがちなことが多々ある学校。文部科学省は2015年4月、性的少数者の子供への配慮を求める通知を全国の学校に出すなど、学校現場でもLGBTと向き合う取り組みが進められています。

 そんな中、2016年1月、大阪市の淀川・阿倍野・都島の3区で、LGBTへの理解を促す教員向けハンドブック「性はグラデーション~学校の安心・安全をどうつくる? どう守る?」が公開されました。物事や色調の段階的な変化を表す「グラデーション」と言う言葉には、「性」を男と女の二つだけに決めつけず、多様な視点で向き合ってほしいとのメッセージが込められているそう。NPO法人「虹色ダイバーシティ」が、LGBT支援事業を進める淀川区に提案し、阿倍野区と都島区が賛同、3区の教諭も協力して作成されました。子供が抱える困難や課題について、小学・中学・高校別にアプローチした「対応のヒント」が提案されています。

 他にも、兵庫県西宮市、奈良県、横浜市、埼玉県でも教職員にリーフレットを配布するなど、学校でのあり方を考える取り組みが広まっています。