プリック・アップ20151106

 

「君の精液のついたパンツを洗っているじゃないか」

サクセスしたとたん、古女房のようなパートナー、ケネス(アルフレッド・モリーナ)に、皮肉、傲慢、言いたい放題のジョー(ゲイリー・オールドマン)。ケネスはおだやかで、しかも実家が金持ちの文学青年。ジョーの才能を信じ、物心両面にわたって支え、貧しくても幸せな10年を暮らす。
ところがジョーは売れ出し、有名人とつきあい、ケネスに冷たくなる。ケネスは家事に洗濯、こまごまとジョーの世話をするのに、ジョーはケネスをごくつぶしみたいに扱います。ケネスが耐えかねて上記のセリフを吐く。せつなくも残酷な「旅路の果て」の一言でした。結果は無理心中。
ゲイリー・オールドマンのイケズ顔が絶品でした。

(「プリック・アップ」)