ジェームズ・マカヴォイ

ウォッカをロックで

〜アトミック・ブロンド⑦〜

ウォッカをロックで   カウンターに来たロレーンが注文する。「ウォッカをロックで」 ウォッカにはコニャックの柔らかさ、スコッチの重み、バーボンのタフ、 どれとも違うワイルドな鋭さがあります。 真っ白な液体に氷だけ。 ロレーンの気をひく男を「私たち、ふたりだけで話したいの」と 去らせた女...

だます者をだますのは愉快だ

〜アトミック・ブロンド⑥〜

だます者をだますのは愉快だ   パーシヴァルの部屋に行ったロレーンは、彼の蔵書に驚く。 露悪者ではあるが、頭の中は知性的だ。 「知っているのに知らないふりはやめて」とロレーン。 パーシヴァルは「だます者をだますのは愉快だ」と歩きながらいう。 「マキャベリね。本棚にあったわ」 「君が好き...
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サッチェルは殺してもかまわない

〜アトミック・ブロンド⑤〜

サッチェルは殺してもかまわない   本作の最重要キーワードが「サッチェル」 ロレーンの任務は現在活動中の諜報部員のリストが、ソ連側に渡る前に取り戻すことと、 サッチェルの正体を暴くこと。 彼はイギリス諜報部「M16」史上最大の情報漏洩者である二重スパイ。 「君が正体を突き止めたら、やつは...

私をつけている女はだれ?

〜アトミック・ブロンド④〜

私をつけている女はだれ?   ロレーンは潜入後、尾行に気づく。 「私をつけている女はだれ?」ベルリンでのパートナー、パーシヴァルに訊く。 「君は魅力的な女性だが、それは自分で考えろ」 パーシヴァルに扮したのがジェームズ・マカヴォイ。 「スプリット」のサイコ男は最高でした。 本作では最後...

ドイツはまちがわない

〜アトミック・ブロンド③〜

ドイツはまちがわない   ベルリンで殺されたイギリス諜報部員の遺体を引き取りに来た弁護士という 名目でロレーンはベルリンに潜入しました。 遺体引き取り所で、検死官の女性が「パスポートの番号が違っている。 すぐには引き渡せない」と怖い顔で拒否する。 「単なるまちがいよ」とロレーンが言うと ...

う〜ん、いまいましい

〜アトミック・ブロンド②〜

う〜ん、いまいましい   諜報本部に呼び出されたロレーンはベルリンの報告をする。 彼女の上司、アメリカCIAの代表、聴取室の鏡の後ろにはロレーンにベルリン行きを指示した イギリス情報部のトップ。 「ベルリン? う〜ん、いまいましい」ロレーンは長いリーチを広げ、 椅子から反って思い切り伸び...

ロンドンその10日後

〜アトミック・ブロンド①〜

ロンドンその10日後   ロンドンその10日後、と字幕が出て、シャーリーズ・セロンが氷を張ったバスタブから半身を現す。 虚脱したように自分の肩を抱く。 「10日後」とは、ベルリンでのロレーン(C・セロン)の諜報活動が終了し、 ロンドンのイギリス情報本部に戻ってきた、その10日間の出来事が ...