ゲイ映画のキメ台詞

エリック、ジャスミンよ

〜「バグダッド・カフェ」(16)〜

  エリック、ジャスミンよ   カフェの外で、娘のフィリスがエリックとブーメランをしていた。 エリックとはヒッチハイクでやってきた青年だ。 フィリスと仲良くなったらしい。 「エリック、ジャスミンよ」とフィリスが紹介した。 ジャスミンはブーメランを試み、練習してい...

彼女は音楽をわかってくれる

〜「バグダッド・カフェ」(15)〜

  彼女は音楽をわかってくれる   サロモがピアノを弾いていた。 ジャスミンがきて止めようとしたら「続けて」と言われた。 ジャスミンは目を閉じ、うっとりと聴く。 神々しいまでのジャスミンに、ルディは恍惚と見惚れる。 「どこから」とジャスミンに訊く。 「ババ...

これで友だちよ

〜「バグダッド・カフェ」(14)〜

  これで友だちよ   ジャスミンの部屋にフィリスが掃除にきた。 珍しそうに持ちものや壁にかかっている衣類を眺める。 手に触れて、ローハイドみたいな革のズボンを当てる。 「何をしているの?」と入ってきたジャスミンが尋ねる。 フィリスはバツが悪そうに「ちょっと」言...

お客様がいるときはおよし

〜「バグダッド・カフェ」(13)〜

  お客様がいるときはおよし   息子のサロモがピアノを弾いている。 「サロモ、お客さまがいるときはおよし」ブレンダが止めた。 カフェにいたのはジャスミンだ。 「ふん、あんなデブ女」 娘が娘なら、息子も息子。まったく品下る連中です。 「お金を払ってくださる...

散らかさないで!

〜「バグダッド・カフェ」(12)〜

  散らかさないで!   「ここ、どうしたの?」 見違えるほどさっぱりしたオフィスに、娘が不思議そうに訊く。 ブレンダはどう出たか。 「散らかさないで!」と娘を一喝したのだ。 ブタ小屋みたいに散らかし放題にしていたのは誰だ。 「片付けて、お客用のオフィスだ...

すべてもとに戻すのだよ!

〜「バグダッド・カフェ」(11)〜

  すべてもとに戻すのだよ!   「勝手な女だよ。誰が掃除していいと言った。 ここにあったものは? 捨てた? ありがたいこった。 全部ここに持ってきてもとに戻すのだよ! いいね!」 ジャスミンはしょんぼりと、積み上げたガラクタを、オフィスに 運び直す。 側...

だれの仕業よ!

〜「バグダッド・カフェ」(10)〜

  だれの仕業よ!   オフィスは塵ひとつなくピカピカ。整頓されたデスク。 ブレンダは逆上する。 「誰の仕業よ! 誰がオフィスの掃除を!」怒鳴りちらした。 ジャスミンがおずおずと 「私がしたの。綺麗な方があなたも働きやすいかと思って」 ブレンダは、なんと銃...

何か変だ、悪い予感が…

〜「バグダッド・カフェ」(9)〜

  何か変だ、悪い予感が…   ブレンダは買い物に行った。バーテンは昼寝。 ジャスミンは赤ん坊をあやしていたが、何を思ったか、 ゴソゴソ掃除道具を引っ張り出した。 梯子をかけて高い給水塔を洗う、オフィスのガラクタを捨てる、 カフェのテーブルを拭き、床を洗いあげる...

何を着ようと勝手だろ

〜「バグダッド・カフェ」(8)〜

  何を着ようと勝手だろ   通報を受け、保安官のアーニーが来た。 ジャスミンは身分証、パスポート、航空券などを提示させられる。 警戒を解かないブレンダに 「問題はない。旅行者だよ。何を着ようと勝手だろ」 カフェ内のイザコザを、追い出された亭主が望遠鏡で観察して...

変な、怪しい女がきた

〜「バグダッド・カフェ」(7)〜

  変な、怪しい女がきた   ブレンダはジャスミンの部屋に掃除に入った。 ジロジロ持ち物を見る。カミソリ、男物のジャケット、 見たこともない革のズボン。 保安官のアーニーにオフィスから電話する。 「変な女が来た。ローゼンハイムってとこからだよ。 車もなく、...