ゲイ映画のキメ台詞

お母さまは美人だった

〜「ミモザの島に消えた母」(9)〜

  お母さまは美人だった   アントワーヌは再びベルナデットを島に訪ねた。 母親の思い出を聞き出そうとするが彼女は詳しく話そうとせず ブランシェ(祖母)に渡してほしいと クラリスの遺品の入った箱を渡した。 「お母さまは印象的な美人だった。現れるとみなが注目する。...

ささいなことでも知りたいんだ

〜「ミモザの島に消えた母」(8)〜

  ささいなことでも知りたいんだ   松葉杖で職場復帰したアントワーヌは、なかなか仕事に身が入らない。 祖母ブランシェに 「マルゴ(アントワーヌの娘)が僕の子供の頃の写真を見たがっている」 とごまかして祖母ブランシェからアルバムを借りようとします。 「ママのこと...

遺体安置所

〜「ミモザの島に消えた母」(7)〜

  遺体安置所   アントワーヌは軽傷ですんだがアガットは入院だった。 父のシャルル、継母のアンヌ=ソフィ、 アントワーヌの元妻アストリッドが見舞いに来る。 アントワーヌは「やり直せないか」と元妻に言うがきっぱり拒絶された。 一人病院のベンチに腰掛け泣いていると...

みな何か隠している

〜「ミモザの島に消えた母」(5)〜

  みな何か隠している   島に来た夜兄妹はレストランで乾杯する。 「ママに」「クラリスに」「ママと呼ばないのだな」 「私のママはアンヌ=ソフィーよ」 「みな何か隠している気がする。ママの死について」 「私は5歳だった。父親なら子供に母親の悲惨な詳細は話さないで...

遺体はこの浜で?

〜「ミモザの島に消えた母」(4)〜

  遺体はこの浜で?   島に来た兄妹は、30年前家政婦をしていたベルナデットを訪ねた。 美しい海を見下ろす高台に立ち 「遺体はこの下の浜で?」とアントワーヌが訊く。 「お母さまの遺体が発見されたのは対岸のフロマンティーヌでした」 なぜそんな離れた逆の場所で? ...

行先はノアールムーティエ島

〜「ミモザの島に消えた母」(3)〜

  行先はノアールムーティエ島   唯一の理解者は妹のアガットだった。 もやもやした霧の中で手探りしている兄に 「兄妹水入らずの週末はどう?」と提案する。 「行先はノアールマーティエ島。あの人の命日に一緒に飲みましょ」 母と言わず「あの人」というのが耳障りだが ...

あなたにとっても辛い過去だ

〜「ミモザの島に消えた母」(2)〜

  あなたにとっても辛い過去だ   家族の中で浮いた存在になったアントワーヌはセラピーに通っている。 セラピストは「お父さまと話す時間は?」 「父にとっては辛い過去なので」とアントワーヌ。 父と息子の間に少なくとも母親の話題で会話がないことを セラピストは感じる...

ゴア通路の驚くべき事実

〜「ミモザの島に消えた母」(1)〜

  ゴア通路の驚くべき事実   離婚することになったアントワーヌが荷物をダンボールに入れている。 「ゴア通路の驚くべき事実」という古ぼけた書物があった。 「この本で学んでね。ママより」と書き込みがある。 本を手にした娘のマルゴが 「パパのお母さんって溺死した人?...

信じてほしい、愛する人よ

〜「チョコレートドーナツ」(41)〜

  信じてほしい、愛する人よ   ルディがデビューした。 最前列にポールが聴きにきている。 「人は誰でも守られるべきだといい その一方で打ちのめされろという はっきり見える もう1人の私が この壁の向こうに はるか向こうに 私の光がやってくるのが見え...