ゲイ映画のキメ台詞

バカはお前だ!

〜たかが世界の終わり⑯〜

バカはお前だ!   この映画の破調を受け持つのが兄貴と妹です。 ルイが昔住んでいた家を見に行きたいと言ったとたん、兄貴がガナリだす。 「何が悪いの、見に行って。バカな口出し、しないで」と妹。 ルイはうろたえ「僕はただ行って見たくて」 「20年掛かってやっと出た家を見に行く?」 今の家に移...

悲しくて苦しくてやりきれなくて

〜たかが世界の終わり⑮〜

悲しくて苦しくてやりきれなくて   ルイのパートナーとの回想です。 歌が入ります。 「悲しくて苦しくてやりきれなくて わかっているんだ、君の気持ちはまるでゼロ 今までずっとうまく隠そうとしてきたね 気づいたんだ ふたりの間に入った深いヒビ、横にもタテにも」 センチメンタルでほろ苦く、...

母さん、僕は34歳になった

〜たかが世界の終わり⑭〜

母さん、僕は34歳になった   「34歳になったよ」 「私も同じだけ年をとったのね。長かった?」 「よくわからない」 いつまでヌエみたいな問答を繰り返しているのかイジイジしてきます。 監督もこのへんで切りあげないと、気の短い観客は席を立つとでも 思ったのか、母親にこう言わせる。 「あな...

今もゲイ地区に?

〜たかが世界の終わり⑬〜

今もゲイ地区に?   「今もゲイ地区に?」と母。 「いや、もう引っ越したよ」とルイ。 「住所を教えたくないの? 母親なのに。 あなたって子はまだ気づいていない。まだ愛されていないと思っているのね。 自分は理解されていないと? その通りよ。 あなたを理解できない。でも愛している。誰もこの愛...

もう戻らない気ね

〜たかが世界の終わり⑫〜

もう戻らない気ね   母親は息子のとらえどころのない冷たさに、何か理由があると気づきます。 それは家族に対する憎しみからでもない、嫌がらせからでもない、 理由は教えてくれないけど、ただもう戻らない気なのだと。 ルイは自分の死など家族にとっては「たかが世界の終わり」だと思う。 疎外感もここま...

三言だけ、昔からそう

〜たかが世界の終わり⑪〜

三言だけ、昔からそう   「三言だけ」と母親が言うのは、昔からはルイは受け答えを三言で すませるかららしい。 会話が成り立つことばの量か、そうでないか、わかりませんが、 母親としてはもっと話してほしいにちがいない。 息子のことを知りたい、自分のことも知ってほしい。 でもルイは「答える言葉...

夫の仕事が何か知っています?

〜たかが世界の終わり⑩〜

夫の仕事が何か知っています?   あなたは家族の何を知っているか、夫の仕事を知っているか、他のことも、 と逆に兄嫁は訊きます。 ルイは答えられない。彼が家に帰ってきて、まるで捨てられたような扱いを受けているのは、 先に彼が家族を捨てたからです。 それを誰も責めていないけれど、兄貴も妹も根が...

そんなこと言うの、おかしいわ

〜たかが世界の終わり⑨〜

そんなこと言うの、おかしいわ   兄嫁っていう人、とてもいい性格だと思うのです。 ルイはこう言います。 「僕が子供に無関心だなんて、兄はあなたが僕を嫌うように仕向けたのかも。 僕は兄さんをよく知っている」 どことなく、女性の心のヒダに入ってくるような言い方だと思いません? 兄嫁という女性...

何を言えばいいの?

〜たかが世界の終わり⑧〜

何を言えばいいの?   ルイは家族の話の輪に入っていなかった兄嫁を心配し 「大丈夫?」とやさしく訊きます。 「ええ。なぜ?」 「あまり話をしていなかったから」 「いつものことです。何を言えばいいの?」 兄嫁は落ち着いています。マリオン・コティヤールの自然体が、 聡明で素朴な女性像をよく...

なぜここに来たの?

〜たかが世界の終わり⑦〜

なぜここに来たの?   みな腹の中では、ルイが帰ってきたのは何か理由があるとわかっています。 でも誰もそれに触れない。 兄貴なんか、下手にきいて巻き込まれるのはイヤだ、と思っている。 だから早く出て行って欲しくて仕方ない。 ルイとは初対面の兄嫁が素直に訊きました。 「なぜここに来たの?」...