Diversity Studies

何か様子が変だ

〜「バードケージ」(23)〜

  何か様子が変だ   どことなくぎこちないアーマンド父子の態度。 彼らが席を外したとき「何か様子が変だ」とキーリー議員がいう。 「腹上死したジャクソン議員の件よ。 けしからない男だと、それで奥さんは現れないのよ」 妻のルイーズは例の事件が祟っているのだと耳打ち...

今夜来なくていいってホント?

〜「バードケージ」(21)〜

  今夜来なくていいってホント?   元妻キャサリンから留守電が入っています。 「今夜、来なくていいって、ホント?」 アーマンドはアルバートとの男同士の関係を打ち明けようと、 母親役を頼んだキャサリンに「来なくていい」と電話したのです。 玄関にその旨を書いてメモ...

いいから靴を履け!

〜「バードケージ」(20)〜

  いいから靴を履け!   大変なのはゲイの召使い、アガドールも同じ。 フロリダの典型的ラテン系の彼、日常は解放極まるスタイルです。 彼を執事らしく見せるために、息子のヴァルは大汗をかいている。 「靴を履けよ、アガドール」 「お断りよ。靴なんか履くとすぐ転んじゃ...

僕はアルバートを選んだ

〜「バードケージ」(18)〜

  僕はアルバートを選んだ   アーマンドは息子に言います。 「アルバートを取るか、お前の母親を取るか、 選択を迫られて僕はアルバートを選んだ」 息子がゲイに批判的であると父親は知っている。 岐路に立ったとき迷ったはずです。 息子は将来、父親のために世間に...

君は僕を笑わせてくれた

〜「バードケージ」(17)〜

  君は僕を笑わせてくれた   「確かに君はもう若くない。 でも君は僕を笑わせてくれた。君が笑わせてくれるから、 僕は一緒に暮らせてきた。 だから僕も、基地をここに移すよ。この場所に。 君のそばにいられるように」 アーマンドは同棲解消の慰謝料契約書を出しま...