Diversity Studies

耐え忍ぶ愛を学べ

〜3人のエンジェル⑰〜

耐え忍ぶ愛を学べ   言い合いはしたものの、チチはヴィーダの言うことが正論だと気づく。 ボビーに恋する娘を綺麗に装わせ、さりげなくボビーと会わせる。 娘の美しさにボビーは電光に打たれたよう。 ヴィーダとノグジーマは ドラグクィーンたる第3関門は「合格よ。曰く耐え忍ぶ愛を学べ」 チチの負け...

殴らないとわからない男もいる

〜3人のエンジェル⑯〜

殴らないとわからない男もいる   つかつかと台所に入ってきたヴィーダは 「女を殴って楽しい?」 キャロル・アンの亭主に訊く。 男はふてぶてしく「殴らんとわからん女だ」 「殴らないとわからない男もいるわ」とヴィーダ。 外では村人たちがはらはらしている。 チチは慌てず「ヴィーダなら大丈夫。...

あんたは「歩く性犯罪」

〜3人のエンジェル⑮〜

あんたは「歩く性犯罪」   村の青年ボビー・レイが、チチを男と知らず夢中になった。 本当のことを言ったのかと聞くヴィーダ。 「隠しているの? 純情な男の子を弄ぶことは許さないわ。 あんたは歩く性犯罪よ」 チチも言い返す。 「あんたは化石ババアよ」「青二才はお黙り」 そこへ台所から大きな...

泣いて暮らすことないわ

〜3人のエンジェル⑭〜

泣いて暮らすことないわ   キャロル・アンが台所で泣いていた。 シチューにペッパーが入っていると言って亭主が鍋をぶちまけたのだ。 「俺が嫌いなの、知っていてやるのだな。嫌がらせか」 亭主の暴力にキャロル・アンの顔は青アザが絶えない。 「情けなくて」と泣く。 ヴィーダは痛ましげに見やり、「...

60年代のヴィンテージよ!

〜3人のエンジェル⑬〜

60年代のヴィンテージよ!   村に一軒の洋服店にきました。中を覗いたノグジーマが 「遊び心のない服ばかりね。二階は?」「売り残しの在庫だよ」 ノグジーマは探索に。 階下にいた女たちにノグジーマの歓声が聞こえた。 「すごいのよ。60年代の古着よ。宝の山よ!」 「おばあちゃんの時からの売れ...

無礼な態度を謝って

〜3人のエンジェル⑫〜

無礼な態度を謝って   3人のドラグクィーンを侮蔑的な目で見ていた村の青年たちがいました。 「ガラの悪いチンピラね」 ノグジーマがつかつかと近づく。 「無礼な態度を謝って」 ふん、と鼻で笑う男にノグジーマは自慢の爪で急所をむんず。 呻く青年を「おいで」 遠巻きにしているレディたちの前に...

イチゴ祭りの飾りの相談よ

〜3人のエンジェル⑪〜

イチゴ祭りの飾りの相談よ   女たちがテーブルを囲んで賑やかにおしゃべり。 「年に一度のお祭りが明日なの。イチゴ祭りよ。 イチゴのパイを焼いて広場に運ぶのよ。みんなで食べておしまい」 それだけのお祭りでも村じゅうは楽しみにしています。 「髪も服もおしゃれして」「私は美容院、やってるの」 ...

話しかけても反応なし

〜3人のエンジェル⑩〜

話しかけても反応なし   宿を提供してくれたキャロル・アンが住民を紹介した。 「ロレッタ。酔っ払いのはすっぱ女よ。酒瓶を咥えて生まれてきたの。 洋服店をやってるわ。気の小さい息子があとを継いだ。 クレア。話しかけても反応なし。亭主が映画館の経営に失敗して 配給会社の女と駆け落ちしたの。それ...

むさ苦しいカッペばかりよ

〜3人のエンジェル⑨〜

むさ苦しいカッペばかりよ   みんな田舎者だ。「むさ苦しいカッペばかりよ」とバカにするチチに 「住民とお近づきにならなければ」 良識派のヴィーダが折り目正しく挨拶する。 「マンハッタンから来たヴィーダよ。 部品が届く月曜日まで村に滞在するわ」 「観光できるところはないかしら」 「観光?...

私は中南米のモンローよ

〜3人のエンジェル⑧〜

私は中南米のモンローよ   口の減らないチチが 「私は中南米のモンローよ。脚線美が自慢なの」 夜道に出て脚を見せるが何台か車は通りすぎる。 やっと止まったトラックに事情を話し、近くの町まで乗せてほしいと。 若い運転手はスナイダービルへ行くという。 「そこまでお願い」 スナイダービルとは...