また?

また?

 

トモは11歳。

叔父のマキオは書店のレジをしている。トモの母ヒロミはマキオの姉だ。

コミックをレジに持ってきた姪に叔父は「また?」と訊く。

姉は度々男をつくって家を出て行くからだ。

「まったく、どうしようもない人だなあ」

マキオはトモを連れて帰ることにする。

「どうせまたふられて戻ってくるよ」

「どうでもいい」叔父の言葉は慰めにもならない。

母親に充分かまってもらえない寂しさが、トモの心を鎧っています。

 

(「彼らが本気で編むときは、」 )

 

bn_charm