笑って

笑って

 

車に乗り込む。

ルイーズが腕を伸ばし、ポラロイドを持って「笑って」とテルマに。

ふたりが思い切りにっこりしてツー・ショット。

「友だちと旅行は初めてよ」とテルマ。

「実は(旅行のこと)まだダリル(夫)に言っていないの」

ツイーズは処置なしという顔で「殺されるわよ」

「ダリルは、自分は遊び歩いて、私はいつもがんじがらめよ」

「亭主運が悪いわね」

テルマは「メモに書いておいてきたわ」

あとは運を天に任そう。ダリルなんてサイテー男だとすぐ察しがつくように

映画は描いていきます。

リドリー・スコットの目線は終始おんなたちに温かいのですが、

でも甘くはありません。そこがこの作品を鉄板にしています。

 

(「テルマ&ルイーズ」 )

 

bn_charm