母のところに帰りたい
モーリスはジョーンズ医師(ベン・キングスレー)の診察を受けます。
ベン・キングスレーという人、ガンジーにもなればインド人の運転手にもなる
七変化の人。催眠療法でモーリスを眠らせます。
モーリスは彼を信頼できるらしく、素直に催眠に従います。
美人が現れたり、知らない部屋で絵を見たり、と思うと
「母のところに帰りたい」と言って泣くのです。
心理的には「迷子」になっているのかも。
それにしても同性愛は「治すべき病気」という観念から離れられなかった。
社会が作り出した通念の怖さ、重さがモーリスにのしかかっています。
救いを求めるのは「母のところ」でした。