気が変わったら遠慮はいらん

気が変わったら遠慮はいらん

 

ミッキーが駆けつけた。

傷心のヴァイオレットに「大丈夫か。気が変わったら遠慮はいらん」

つまりいつでも面倒を見る、ということ。

ミッキーはシーザーみたいな女性差別主義者ではありません。

ヴァイオレットが気持ちの温かい女だとわかっていた。

シーザーのような野蛮な男に縛られているのが可哀想でならなかった。

あとは俺たちに任せろ、とまで言う。

「ありがとう、ミッキー。お世話になったわ」

ヴァイオレットはやさしく別れを告げます。礼を尽くすのも

いい女の条件よ。

 

(「バウンド」 )

 

bn_charm