■四国の玄関、高松市で開催!

 

香川県高松市で今年も性的少数者に関係がある作品を上映する映画祭が開催されます。今年で13回目になる香川レインボー映画祭では、厳選された4本の映画が上映されます。香川県高松市で今年も性的少数者に関係がある作品を上映する映画祭が開催されます。今年で13回目になる香川レインボー映画祭では、厳選された4本の映画が上映されます。

プログラムAで上映される作品は、昨年2016年に日本でも公開されて話題となった作品「キャロル」。1952年のニューヨークで出会った2人の女性の数奇な運命を描いた作品です。写真家志望の女性が出会ったのは人妻でした。その人への憧れは、思いもよらぬかたちへと変貌していきます。

キャロル

プログラムBでは2本の作品が上映されます。1本は「間(あいだ)の場所」。2011年にハワイで製作されたドキュメンタリー作品です。ハワイ先住民の文化では、性別は男女の二つだけではなく、誰もがどちらの面をも備えているとされているそうです。この作品では、先住民が多く暮らす地域で教えるトランスジェンダーの先生のもとで、両性を備えた少女が少年フラダンスチームのリーダーとして発表会を迎えるまでが描かれています。

間(あいだ)の場所

もう1本は「笑顔の向こう側」。2013年に日本で制作され、2014年に開催された第23回東京国際レズビアン&ゲイ映画祭レインボーリールでグランプリを受賞した作品です。男娼のケースケと、仕事もそれ以外もうまく行っていないシンジ。2人は新宿二丁目で出会いました。互いが互いに出会うことで、それぞれに変化が起きはじめ、2人の距離は小さくなっていきます。しかし、あることをきっかけに2人の間には溝ができてしまい……2人の若者を通して同性愛者の機微を描きます。

笑顔の向こう側

プログラムCで上映されるのは「ゲイビー・ベイビー」。2015年のオーストラリア作品です。この作品が製作されたオーストラリアでは、同性婚がまだ法制化されていません。しかし同性カップルは確かに存在するのです。この作品では同性カップルを両親に持つ子供たち「ゲイビー」たちの日常に密着し、子供の視点で家族の多様性を捉えます。

ゲイビー・ベイビー

これらの作品の上映とともに、当日は無料イベント「Living Together Cafe in 香川レインボー映画祭」も開かれます。このイベントではHIV陽性者やその周囲の人たちが書いた手記のリーディングを行ないます。HIV/エイズのリアリティを「現場」の人たちの声を通して体験してください。「HIVをもっている人も、そうじゃない人も、ぼくらはもう、いっしょに生きている」。HIV/エイズのリアルを知るまたとない機会です。

第13回香川レインボー映画祭の会場「e−とぴあ・かがわ」はJR高松駅、ことでん高松築港駅、高松港フェリー乗り場のそれぞれからすぐの場所です。便利な場所で興味深い作品が上映される香川レインボー映画祭に、みなさんでお出かけください。

 

◆第13回香川レインボー映画祭

日時:2017年10月29日(日)13:00〜(開場12:45、19:15終了予定)

会場:情報通信交流館e−とぴあ・かがわ (高松市サンポート2-1高松シンボルタワー タワー棟4階)

チケット:1日通し券2000円(前売り1800円)  1プログラム券1100円(前売り1000円)高校生以下、65歳以上のシニア、障害者は無料(各種証明をご提示ください)

主催:香川レインボー映画祭実行委員会

◇公式webサイト:http://kagawa-rff.org

◇公式facebook:kagawarff

◇公式Twitter:@kagawa_rff