応援したい。文句ありますか

応援したい。文句ありますか

 

ベルキンはゲイバーにいた若い警官です。

ゲイであることを内緒にしてくれとローレルやデーンに頼んでいました。

公開委員会の日。彼が黙って上着を着る。本部長が「どこへ行く?」

「同じゲイとして応援したい。文句ありますか」返事を待たず出て行く。

本部長のセリフがこうくる。

「俺はしばらくオフィスにこもる。誰がどこへ行こうと俺は気付かん」

ステイシーが押すローレルの車椅子の後から、制服組に私服組、事務系の警官、

署内の男たちが歩く。デーンがいる、ベルキンがいる、

憎まれ口のゲイ嫌いが黙って続く。

「やっときたか」デーンがニヤリ、つぶやく…。

 

(「ハンズ・オブ・ラヴ 手のひらの勇気」)

 

 

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