愛情がこもっています
シドニーの姿を見た王妃は嬉しそうに
「ラボルドさん、見て。ダリアの刺繍よ」
刺繍の名手シドニーが、女官に懇願され、徹夜で作り上げたのです。
「愛情がこもっています」とだけシドニーはいう。
「この人に褒美をとらせましょう」王妃は小袋を女官に手渡す。
シドニーは黙ったまま見ています。背筋を伸ばし、胸を張って。
たった一度、一生に一度のシドニーの告白でした。
愛情がこもっています
シドニーの姿を見た王妃は嬉しそうに
「ラボルドさん、見て。ダリアの刺繍よ」
刺繍の名手シドニーが、女官に懇願され、徹夜で作り上げたのです。
「愛情がこもっています」とだけシドニーはいう。
「この人に褒美をとらせましょう」王妃は小袋を女官に手渡す。
シドニーは黙ったまま見ています。背筋を伸ばし、胸を張って。
たった一度、一生に一度のシドニーの告白でした。