素晴らしかったわ。ありがとう。

素晴らしかったわ。ありがとう。

エマの個展のオープンの日。

招待されたアデルは、関係者に取り囲まれ、画家として

将来を約束されたエマをみます。アデルをモデルにした絵がある。

展示された作品の中でも傑作に入ります。

アデルは招待の謝辞を述べ、画廊を出る。

タバコに火をつける。

私たちは道を分かったのだ、アデルはそれをきっぱり受け入れています。

「ちがう道を歩こう。どこかで交わるかもしれないし、

交わらないかもしれない、でも、今は考える必要がない」

強がってもいず、しょぼくれてもいず、

ゆっくり去っていくアデルの後ろ姿で映画はエンドです。

とても爽やかでした。いいぞ、アデル、なんてお前はいいやつだ。

 

(「アデル、ブルーは熱い色」)

 

 

bn_charm