アデル、君の話をしよう

アデル、君の話をしよう

アデルがエマの家に招待されました。エマの父は亡くなり、

母親は再婚しています。継父は料理が好きで、娘の客のために腕をふるう。

父親が「アデル、君の話をしよう」と促し、

さりげなくとてもスマートに聞き役に徹する。

根ほり、葉ほり、立ち入った質問があっても、アデル、つまり話し手は、

自分を理解するために必要な問いかけと受けとめます。

「幼稚園の先生になるのだね」

「長々と勉強して高学歴で職がないより、実践的に生きたい」

アデルの意見もしっかりしています。

議論に習熟した風土を感じます。

 

(「アデル、ブルーは熱い色」)

 

 

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