恋は性の垣根を越える

恋は性の垣根を越える

明滅する光の中で、まあみごとに、年齢不問で男ばかり。

ヴァランタンは水を得た魚のように、男友だちとはしゃいでいる。

アデルのそばに全身タトゥーのおじさんがいて、

「恋は性の垣根を越える、幸せならそれでいい、本物の恋なら」

アデルはむせるような交歓の中にいて、ふしぎと嫌悪を感じません。

ヴァランタンと別れ、外に出て歩いていました。

同じ通りにもう一軒バーがありました。アデルはドアを押しました。

 

(「アデル、ブルーは熱い色」)

 

 

bn_charm