「アデル、ぼんやりして…」

「アデル、ぼんやりして…」

アデルはトマと別れました。

同じクラスの女生徒がアデルに言い寄る。ま、ちょっとキスするだけですけど、

トマとは全然ちがった快感にアデルはドギマギする。

そのことばかり考えていたら、夕食のテーブルで母親が

「アデル、ぼんやりして、どうしたの」

心ここにない娘の様子に「いいことがあったみたいね」

でもアデルはみごとに振られます。

相手は出来心で盛り上がっただけ、「誤解させてごめんね」でおしまい。

アデルは泣く。

翌日ヴァランタンが声をかけても返事できない。

心配したヴァランタンは自分が行くゲイバーにアデルを連れていきます。

 

(「アデル、ブルーは熱い色」)

 

 

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