「もう戻れない」

「もう戻れない。元の自分に、もう戻れない」

悲惨な目にあったエリカが、それまでの「健全な市民」をかなぐり捨て、

人が変わったように殺人を犯し始める。

異常この上ない事態ですが、映画は「超えてはならない一線はあるが、自分の常識や社会のルールを変えなければ、生きていけないような傷を負った人間はどうするか、その一線を超えてしまうこともある」という前提で作られています。

エリカは元の自分にもう戻れない、と一線を超えた自分を受け入れます。

話は変わりますが、ジョディ・フォスターは子供のときから、ちょっとした不公平にも「いきり立って」怒ったとお兄さんは書いています。

なんとなく、目に浮かぶようなのですけど。

(「ブレイブ・ワン」)