多目的トイレや学籍簿の名前変更も

 

 京都市にある京都精華大学はこの春、同校ホームページにて、「ダイバーシティ推進宣言」を発表しました。性的少数者や外国人、障害者などさまざまな差別をなくして、多様性を認める環境を育もうという取り組みで、心と体の「性別違和」に苦しんできたポピュラーカルチャー学部の非常勤講師で音楽家の西田彩さんらの呼びかけで実現。学生からも多様性への配慮を促す取り組みが必要との要望が寄せられてもおり、このたび、性的指向・人種・宗教・障害などに基づく差別・ハラスメントを根絶し、多種多様な価値観を持つ他者への理解を深めていくことの大切さを訴える「ダイバーシティ推進宣言」ができたのです。

 性的少数者も利用しやすい多目的トイレの設置、個別の健康診断時間の設置、学籍簿の名前・性別の変更などに取り組んでおり、教職員の就業規則でも配偶者の定義を同性カップルまで広げています。今後、多目的トイレのロゴマークの作成や、食堂でのイスラム教徒向け「ハラール食」の提供など、幅広い環境整備への取り組みも進めていくそう。

 今後は学内外での情報発信に力を入れていくとのことです。