1996年の会社設立以来、20,000組以上の結婚式を行ってきたキリスト教式結婚式専門「関西ブライダルミッション」。その代表取締役でもあり牧師として多数のカップルを幸せへと導いてきた岸本誠さんは、LGBTへの理解を深め同性結婚にも尽力されています。そんな岸本さんに、牧師への道、同性婚への取り組みについてコラムを連載していただくことになりました。
前回、人生の必然性について語ってくださった岸本さん、4回目となる今回は、「新しい時代の本物の結婚式」についてお話しいただきます。
Vol．4 人間はみんな平等です！
私は今までに2,500組以上のカップルに結婚式を執り行ってきましたが、年々、結婚式の数は減少し、今や結婚式を挙げるカップルは婚姻届を出すカップルの約半数です。その反面、離婚率は上がる一方です。
少子高齢化を何とかしないといけないという思いから、3年ぐらい前より、「新しい時代の本物の結婚式」を提案しています。キリスト教式の結婚式の中で、新婦父が新婦を新郎に引き渡すというシーンは、実は新婦の所有権が父から新郎へ移動するという、古い家父長制度の名残です。いまだに「嫁ぐ」「嫁に行く」「入籍」という表現が使われるのも、女性は結婚すると家を出て男性の家に入るものだという考えが根強く残っているからだと言えます。日本国憲法第24条の「両性の本質的平等」が表現出来ていないのです。
キリスト教では、神のもと、人間はすべて平等です。結婚式でも、男女平等を表現するべきというのが私の考えです。LGBTの方々もまた同じ人間です！
岸本牧師の幸せ論
岸本誠さんProfile
大阪市出身。クリスチャンホームに生まれる。桃山学院高等学校卒業。青山学院大学卒業後、学習塾を経営。その後、同志社大学神学部に学士編入し、神学研究科博士前期課程を修了、神学修士号取得。父の 教会を手伝いながら、関西ブライダルミッション有限会社に入社、ブライダル伝道を始める。以後、キリスト教式、人前式の司式者・司婚者として、3,500 組以上のカップルに結婚式を執り行なう。「結婚塾ワンネス」、「夢・Wedding 関西」設立。現在、LGBTを含む性的マイノリティの人たちの結婚をサポートする社団法人と、結婚前後も含めて人生をトータル・サポートする社団法人の設 立を同時準備中。
関西ブライダルミッション有限会社
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