週末はマンガでエンジョイ!

ーRiki&Meguのおすすめコミックー

 
漫画、コミック、劇画、マンガー
ひとつの文化をなすこのジャンル。
気張らず、ただただ好きなのでやってます。
ほぼ週刊です。
Riki&Megu凸凹コンビでお送りします。
 
今週のお勧めはコレだー!
 
『宇宙兄弟』
作者 : 小山宙哉
掲載 : 講談社『モーニング』にて2008年1号から連載中。
 
 
~元気が出るマンガはいろいろあるけど、これはおすすめ!~
 
宇宙飛行士を目指す六太と日々人の南波兄弟。
先に宇宙に飛び出したのは弟の日々人。その頃兄の六太は上司に頭突きを繰り出し会社を辞めた情けないフリーター。日々人の助言でもう一度宇宙への夢に向かう六太。
この兄弟とにかくいい兄弟なのである。単に仲がいいというのではなく、互いに互いを理解し合い思いやっている、理想の兄弟愛なのだ。
 
幼い時から弟へのコンプレックスからか、ドーハの悲劇の年に生まれたからか、
極めて自己評価の低い六太が困難を乗り越えていく過程は多くの共感を得る。
しかし、六太の本質は宇宙飛行士に求められる要素全てを備えていると言って過言ではない。健康であることはもちろん、運動能力が高い、語学力もいる、アイデアを生み出し、企画し、論理的に組み立てていける。技術力も。そしてそれらを継続できる力もいる。精神的にも強くなくてはならない。人間関係を円滑に進めることができる。しかもここぞという時にはムチャクチャ力を発揮する六太。でもそれは結果論かもしれない。
月面での事故をきっかけにパニック障害となった日々人の努力。根も葉もない中傷と批判にさらされる伊藤せりかの苦悩。父親との関係に悩み続けるカルロ・グレ コの哀しみ。人生における様々な問題が取り上げられている。それぞれが抱えた問題に立ち向かい、困難を乗り越えていく姿に共感し勇気がわく。そんでもっ て、結構ハードなテーマながら六太の真の明るさに救われる。好きにならずにいられないキャラなのだ。
宇宙という気の遠くなるようなテーマなんだけど、非常に現実的で、とてもハッピーになれるマンガなのだ。
 
第56回小学館漫画賞受賞
第35回講談社漫画賞受賞