殺しのドレス20160402

 

「ふたつの性が、ひとりの彼のなかにいるのです。」

ひきつづきブライアン・デ・パルマ監督です。
パルマ贔屓だから言うのではないけど、本作も佳品です。
やたら殺しが出てくるのと、
女が脱いだパンティを情事の現場に忘れる、
なんて首をひねるところが玉に瑕ですが。
サングラスに黒いコートという、
今は懐かしい殺し屋のトレードマークふうスタイルも、
劇画的に決まっています。
娼婦とハリポタみたいな少年が力をあわせて犯人をおいつめるなんて、
ノスタルジックとしかいいようない興奮を味わいます。

(「殺しのドレス」)