永遠のマリア・カラス20160322

 

「君の決意は立派だよ。でも周りはさんざんだ。
僕も半分出資したよ。わかった、映画はオクラにしよう。
他に要求は? 僕の腎臓か、肝臓か?」

引退同然だったマリア・カラスをカムバックさせようとするプロデューサーにジェレミー・アイアンズ。
コンピューター・テクノロジーで、過去の歌唱を再生し、カラス主演の映画「カルメン」を製作する。
カラスも最初は乗り気だったが、やっぱりそんなもの詐欺だから「カルメンを破棄して」とあっさり言う。
プロデューサーは真っ青。
映画はほぼ完成に近かった。
とうとうとアーティストとしての自説を主張するカラスの言い終わるのをまって、かすれ声で言ったアイアンズのセリフがこれ。

(「永遠のマリア・カラス」)