太陽と月に背いて20160316

 

「死後も毎夜彼と会っている。わたしの大きな輝かしい罪と。」

映画ではふれませんが、ヴェルレーヌはランボーと別れたあと、田舎の中学校に教職を得、美少年リュシナンに恋し、彼とイギリスに渡る。
離婚した妻と和解を図るがムダに終わり、リュシアンを伴い帰国、リュシアンが死に、彼の故郷で堕落の日を送り、母親の元に。泥酔して母の首をしめ入牢。
パリに戻ったときは無一文。
慈善病院で娼婦にみとられ息をひきとります。
ランボーのことは片時も忘れなかった。
上のセリフは、幻のランボーを追うラストの独白です。

(「太陽と月に背いて」)