そして、私たちは愛に帰る20160207

 

ママはそれを喜ぶにちがいない

ひとり娘が女性を好きになったために巻き添えを食い、イスタンブールで殺されてしまった。
過激派の女子大生なんかとつきあってほしくなかった。
娘の恋人は、いまトルコの刑務所にいる。
彼女を救えるのは自分だけだと言って娘はドイツを出国した。
遺体を迎えにいった母親は、娘が泊まっていた下宿に残っていた日記を読む。
「わたしはママが望んでいたわたしと違ってきたが、わたしは愛を見つけた。ママはそれを喜ぶにちがいない」
母親は娘の遺志を受け継ぎ、力を尽くして恋人を刑務所から出所させます。
悲しみのどん底から、「愛に帰る」ことによって立ち直る母親にうたれます。
母親役にハンナ・シグラ。ニュー・ジャーマン・シネマを代表する女優です。

(「そして私たちは愛に帰る」)