週末はマンガでエンジョイ!ーRikiのおすすめコミックー
吉田秋生「夢見る頃を過ぎても」小学館文庫

題名がたまらなく良いでしょ。これだけで私なんかウルウルときちゃうんだなあ。 吉田秋生といえば「海街diary」の映画化でいっきに話題のマンガ家になったけれど、 30年以上も前からこんな切ない物語を描いてたんだよね。 黄菜子・恭一シリーズと呼ばれる「楽園のこちらがわ」「楽園のまん中で」「はるかなる天使たちの群れ パート1」「はるかなる天使たちの群れ パート2」「夢見る頃をすぎても」の5つの短編からなる物語。高校3年から大学3年までの10代の終わりから20代へ移る登場人物たちの日々を淡々と描く。受験、失恋、初体験、友情……。確かにそんな青春の日々があったと、思い出させてくれる。ときどきは、古いアルバムをめくるように読み返したくなるマンガです。