精神科神経科・産科婦人科・泌尿器科・形成外科が集結  

 性同一性障害・性別違和は、日本の精神科医療において比較的新しいテーマであり、この分野に取り組んでいる医療機関は非常に少ないのが現状です。そんな中、1998年に岡山大学病院の精神科神経科・産科婦人科・泌尿器科・および川崎医大形成外科からこの領域の専門家が集まり「ジェンダークリニック」が発足されました。1999年にはこれら4診療科が集まって「岡山大学ジェンダークリニック」として活動を開始、性同一性障害に対する診断から手術療法までを含む包括的医療を行っています。同院では日本精神神経学会が定めた「性同一性障害に対する診断と治療のガイドライン(第4版)」に従った診断・治療を行うとともに、外部の第三者委員も加わって、毎月ジェンダークリニック運営会議・治療の適応判定会議を開催して各症例の治療の進め方を検討しています。

 2010年には岡山大学病院のジェンダークリニックを受診している受診者とその家族による「岡山大学病院ジェンダークリニック受診者と家族の会」も発足しています。ほぼ2ヶ月に一回、受診者とその家族が集まり、気軽に話し合える「茶話会」を開催しています。

 

※次回(中)では、同クリニックの「性同一性障害の診断・診療の流れ」についてご紹介します。

 

岡山大学ジェンダークリニック

〒700-8558  岡山市北区鹿田町2-5-1

TEL.086-223-7151(代表)

http://www.okayama-u.ac.jp/user/g-clinic/index.html