トリコロールに燃えて20151118

 

「あんなクズのことは忘れて」

ギルダ(シャーリーズ・セロン)の恋人はミア(ペネロペ・クルス)だ。
ミアはルシアスという男とつきあっている。ある日ミアの背中にむごい鞭のあとを発見する。ギルダはルシアスに電話する。
「わたし、あなたと同じ趣味なの。今からあわない?」
ルシアスは即OK。部屋に来てルシアスの耳元でささやきながら、がんじがらめに男をベッドにしばりつけたギルダは、ベルトでたたきのめし、ヒールでふみつけ、思う存分打擲して引き上げ、ニコリともせずミアにいうのがこのセリフ。
慰めなし、説明なし、余計な言葉はいっさいなし。命令するやさしさ。
ギルダはそんな女。

(「トリコロールに燃えて」)