10月25日、大阪市西区の新大阪ブリックビル(大阪市淀川区宮原)で「ジェンダーフリー企業で働こう」と題した就職合同説明会が開催されました。介護業界を中心としたLGBTフレンドリー企業が14社出展し、LGBT当事者ら100人を超える参加者が詰めかけ、会場は熱気に包まれました。

説明会に先立ち、日本初のオープンゲイ議員、石川大我氏(豊島区議会議員)と、当事者(性同一性障害)としてLGBT支援活動を行う、山口颯一さんの対談も行われました。

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石川大我氏と山口颯一さん

山口さん自身も職場の無理解や差別に悩み、16回転職した経験があります。ところが最後に就職した介護施設で初めて自分の性に悩むことなく、全力で仕事に取り組むことができ、あっという間に3年が経過したといいます。理由として介護業界では男女の仕事にほとんど差がないこと、人間対人間として仕事ができる職種であることをあげています。
石川氏も自身の就活、就職体験を振り返り「当時はゲイをオープンにして働くことは考えられなかった。自分が置かれた社会がおかしい、どうにか変えたいと苦悩し活動してきた」と話されました。

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主催した株式会社笑美面は関西を中心に老人ホームの紹介業を展開するベンチャー企業。同社榎並社長は「介護業界の慢性的な人手不足と、LGBT当事者の就職難を上手くマッチングできれば」という思いから、すべての人が自分らしく働きやすい職場環境になるようにと「レインボーワーカープロジェクト」(LBGT就職支援事業)を立ち上げ、全国初となる今回の就職合同説明会の開催に踏み切りました。参加企業からは熱意があり良い人材が大勢いたと好評で、参加者からも第2回を望む声が多数あがりました。

同社は大盛況の内に閉幕となった今回の説明会に手応えを感じ、今後も合同説明会の開催を予定しています。詳しくは同社公式HPを参照ください。

 

株式会社笑美面 レインボーワーカー事務局